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正式には Licensed Q Arabica Grader といいます。SCAA（米国スペシャルティコーヒー協会）が定めた基準・手順にのっとってコーヒーの評価ができるとCQI（場合によってはCQIとSCAAの両方）が認定した技能者のことです。資格は終身ではなく、3年ごとに更新試験があります

 

Qグレーダーの役割

CQI（Coffee Quality Institute）が各国の協力機関（ICP）とともに維持する Q Coffee System において専門的技能者としてコーヒーの評価をすることがQグレーダーに期待される役割です。 なお、Q Coffee System とは、次のような形で、コーヒーの評価から売買支援までが行われる包括的な仕組みです。

コーヒー生産者またはその代理者がICPに生豆サンプルを送る。
生豆サンプルを受け取ったICPが3人のQグレーダーを選び、当該生豆サンプルの評価を委嘱する。
選ばれたQグレーダー3人がSCA方式のコーヒー評価法に基づいて当該生豆サンプルを評価する。
ICPが、Qグレーダー3人の評価結果に基づき、「スペシャルティ」と認められたコーヒーについては「Q認定証」を、「スペシャルティ」と認められなかったコーヒーについては「テクニカルレポート」を発行する。
「Q認証」が与えられたコーヒーは「Qグレードコーヒー」の名の下に売買することが可能になる。CQIのウェブサイトにも情報を掲載できる。
Qグレードコーヒーが売買された場合、代金の一定割合に等しい額が特定輸入者からCQIに支払われ、CQIのさまざまな活動（生産者への技術指導を行う Coffee Corps など）の原資となる。

Qグレーダーコース

Qグレーダーとして適性のある者を選抜することを目的とした6日間連続の研修・試験です。コーヒー評価のプロフェッショナルとして必要な味覚・嗅覚が備わっているかどうかを審査する基礎力科目（「センサリースキルズ」や「オルファクトリー」など）から、SCAA方式のコーヒー評価に必要な知識・技能を習得しているかを審査する応用力科目（「カッピング」や「グリーングレーディング」など）まで、8科目19試験で構成されます